品質保証の大事な仕事の一つが「工場監査」。
自社工場や、取引先(製造委託先)の監査を行う場合もあるでしょう。僕もこれまでの品質保証のキャリアの中で、70件以上(もしかしたら100以上かも…)の製造所や倉庫に監査訪問をしてきました。
工場では(少なくとも製造エリアでは)着替えをするケースがほとんどですが、訪問する際の服装に注意が必要です。
本日は、工場に監査に行くときの服装の注意点をご紹介します。
異物混入のリスクがある服は絶対NG!
工場では生産中に異物が入らないように、細心の注意を払って現場を管理しています。
そのため、服装や持ち物においても、異物が入らないように注意しましょう。
毛髪(髪の毛、すね毛、その他体毛)が落下しないような服装
髪が長い人は、結べるようにゴムを持っていきましょう。
すね毛が落下する場合があるので、靴下・ストッキングを穿いていきましょう。
つけまつげも外れて落下することがあるので、避けた方が良いです。
体毛ではありませんが、セーターは毛が抜け落ちる場合があります。工場によっては、完全に服を着替えるのではなく、自分の服の上から作業着や白衣やつなぎを着る場合があるので、毛が抜けるようなセーターは避けましょう。
アクセサリーも要注意。現場では外そう。
ピアス・指輪・ネックレス・イヤリング・腕時計なども異物混入のリスクになるので、現場に入る前に外しておきましょう。
※太ってしまって結婚指輪が外れない、という場合には、絆創膏や手袋でカバーすることで製造現場に入ることを許してもらえる場合がありますが、工場によっては厳格に管理をしている場合があるので、事前に確認しておきましょう。
意外と盲点なNGなもの「スカート」
工場や、一部エリアによっては、使い捨てのつなぎを服の上から着用するルールになっている場合があります。 スカートだと上からつなぎを着ることができないので、工場に行くときにはズボンにした方がよいでしょう。
その他 携帯品もチェック
工場では、製造エリアに持ち込めるもの・持ち込めないものを規定している場合がほとんどです。 現場のルールを確認し、従いましょう。
撮影用にスマホの持ち込みを許可してくれる場合がありますが、ストラップやスマホケースの破損や部品の落下が無いことを確認しましょう。
脱ぎやすい靴がオススメ
工場に監査に行くときに、工場で働く人にリスペクトを示すよう身なりを整えるのはとても良いことです。
一方で、工場では製造現場の清浄度(清潔区・準清潔区・一般エリア)で靴を履き替えたりすることが多々あります。
そのため、工場の現場に入る予定がある監査では、脱ぎやすい靴を履いていくのがオススメです。いちいち紐を結んだりほどいたりすると、スムーズな着替え・靴の履き替えができなくなってしまうからです。
工場内の倉庫では、自分の靴を履いて入場する場合もあるので、靴は汚れを落としておきましょう。
本日は、工場に監査に行くときの服装の注意点をご紹介しました。
監査員として訪問する際には、自分が異物を持ち込んでしまわないように、現場のルールに従って対応しましょう!
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