品質保証に向いているタイプの人 特徴 5選

品質保証・品質管理

会社で仕事をしている人は給料をいただいている以上、自分の向き不向きだけで仕事を選ぶことはできませんが、自分自身の向き不向きを把握しておくことで、得意を伸ばしたり、苦手を克服するヒントになりますよね。

今回は、品質保証に向いているタイプの人の特徴をご紹介します。
実際に品質保証としての経験を持つ僕だからこその独自の視点で書いていきます。

逆に、「品質保証に向かないタイプの人」については、こちらの記事でご紹介しているので、興味がある方はぜひ読んでみてください。

品質保証に向いているタイプの人 特徴 5選

コミュニケーション能力が高い人

品質保証は、人を介して成果を出していく仕事です。

関連部署から相談を受けたり、問題が起こった際にはカイゼンするために社内・社外の取引先に働きかけたり、時にはお客さま・クライアントに報告・謝罪しなくてはなりません。

そのため、難しい事象をわかりやすく、誤解無く説明するスキルが求められます。

また、『コミュニケーション』といっても単純に『人との会話』だけでなく、プレゼンテーションスキル、データの見せ方(作り方)、人に動いてもらいやすいようなメール文など、

オーラル(口頭)だけでないコミュニケーションスキルが必要です。

そのため、メール・電話・チャット・対人それぞれにおいて、適切なコミュニケーション方法を考えられる人は、品質保証に向いているといえます。

立場が上の人にも意見を言える人

品質保証は、自社、取引先、そして何よりお客さまを守るために、ダメなものはダメとはっきり伝えなくてはなりません。

これは、自分より立場が上の人が無理な指示を出してきた場合でも同様です。

例えば、通常のプロセス・手順を無視して、製品開発できないのか?や、本来は不良となるものを出荷できないか?などといった無茶な指示を受けることがあってもです。

もちろん、こうした指示を踏まえて、一方的に「出来ない」と拒絶せずに、手順の簡略化を検討する方法を考えることはとても大切です。

しかしながら、十分に考えても指示に従うことができない場合には、最終的なお客さまのためにも「No」を言わなくてはなりません。

メーカーにとって最後の砦である立場として、自分の意見をはっきりといえる人は品質保証に向いているといえます。

自分の仕事がどうビジネスに貢献するか、イメージできる人(しようとする人)

品質保証の判断によって、製品の出荷を止めたり、工場でのカイゼンのための設備導入が行われたりすることはよくあることです。

これはつまり、品質保証の見解によって、大きな経営判断がされるということです。

経営層は技術的なこと、いわゆる理系的なことは理解ができない場合があります。

そういった経営陣、そして会社全体に影響を与えることを理解したうえで、適切な判断とコミュニケーションが求められるのが品質保証です。

目の前の「良い・悪い」、「良品・不良品」、「直ちに改善すべき・何もしない」だけを判断するのはすぐれた品質保証ではありません。

自分の判断によってどれだけのビジネスインパクトがあるのかを考え、時には必要なリスクを取れるのが、本物の品質保証です。

自分自身の「偏見(バイアス)」を取り除ける人

お客さまからクレームを受けた時や工場で問題が発生した時には原因調査を行いますが、この時に、自分が持つ偏見を可能な限り取り除き、

現場・現物・現実の3ゲン主義のもと、客観的な視点で調査をしないと正しく原因究明ができません。

しかしながら、人間は、偏見によって操られてしまうものです。

例えば、

  • 生産ラインAは、夕方になると調子が悪くなる。
  • 夏には商品Bのクレームが増える。

こんな社内で伝わる都市伝説によって、調査の方向性が狂わされてしまうことは多々あります。

品質保証として、効果的に調査・改善を行うためにも、物事をよりフラットに見つめるスキルが必要です。

古(いにしえ)から伝えられている社内の都市伝説も、必ずしも真実とは限りません。

例えば、

  • 生産ラインAは、夕方になると調子が悪くなるといわれているけれど、実はシフトXの時に調子が悪くなっていることが分かった。
  • 夏には商品Bのクレームが増えるといわれているけれど、そもそも商品Bは夏に消費(販売数量)が増えるもので、発生率は年間を通して変わらない。

こんな風に、偏見にとらわれることなく原因究明すると、別の真実が見えてくることは多々あります。

こういったバイアスに惑わされず、「それって本当なの?」という客観的な視点を持てる人は品質保証に向いているといえます。

GIVEする人

品質保証は、社内外からの信頼を得る必要があります。

繰り返しになりますが、品質保証は人に動いてもらうのが仕事だからです。

そのため、「アイツが言うことだから協力してやろう」と思ってもらえるように、日ごろからステークスホルダーとの関係作りが必要です。

何かお願いされた時には「これは品質保証の仕事ではない」と突っぱねるのではなく、協力できることは可能な限り協力していく、“GIVE”の精神が大切です。

最後に

今回は、品質保証に向いているタイプの人の特徴について、
実際に品質保証としての経験を持つ僕だからこその独自の視点でご紹介しました。

自分自身まだまだ完璧ではありませんが、品質保証として成果を出している方を観察してみると、もれなくこういった特徴を持っています。

スキル・マインドともに磨いてよりレベルの高い品質保証を目指したいですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました