うちの会社に品質保証部って、必要なんだろうか?
わざわざ選任の部署を作って、利益が上がるのだろうか?
こんな風に考えている製造業の経営者の方も多いのではないでしょうか。
本日はそんな方にむけて、社内に品質保証部を作るメリットをご紹介します。
◆ 本日のお題:社内に品質保証部を作るメリット
社内に品質保証部を作るメリット
専門部隊による製品品質の保証
まず第一のメリットはやはり高いレベルの品質保証。
品質保証選任のメンバーがいることで、製造中のロス(不良)を防ぐことができます。
ロスが少なくなれば原価コスト・倉庫での保管コスト・在庫リスクが小さくなります。
また、不良品の誤出荷を防ぐことを防いだり、仮に出荷後に不良があることが分かった時にその範囲(数量)の特定が早くなります。
結果として、回収コストを抑えることができます。
品質保証のスペシャリストが介入することで、結果的にコストが下がるのです。
社内に客観的視点を作ることができる
開発部や生産部門が品質保証を兼務している状態だと、こんな時に困ってしまいます。
- コストと品質、どちらを優先すべきか
- 納期と品質、どちらを優先すべきか
こんな時、品質の専門部隊がいないと、納期やコストが優先され、品質がおざなりになりがちです。
品質は、コストや納期と違って直接数字で示すのが難しく、目に見えづらいからです。
品質保証がいることで、開発(設計)段階で製品のリスクアセスメントをしたり、生産中の不具合にも素早くいち早く気が付くことができます。
社員のスキルアップにつながる
品質保証の仕事として、従業員教育、文書管理、継続的な品質改善が求められます。
今の組織では、
- 重大な事故にはつながらないけれどヒヤリ・ハットするような小さい事故は起こっていないでしょうか?
- 生産現場で必要なスキルが属人的していて、後継者が育ちづらい状況になっていないでしょうか?
こういった、小さい課題から根本的な原因(組織風土や、マニュアル・教育の仕方の見直し、品質への意識)を見つけて解決するのが品質保証です。
品質保証がいることで、結果的に全社的な社員のスキルアップが見込める場合が多いです。
対外的な信頼感
品質保証部がいることで、取引先やお得意先・お客様に対して、品質保証部のお墨付きの製品を販売しているとアピールすることができます。
わざわざ労力・人的リソースを割いて、品質保証部を作るということは、それだけ製品の品質にこだわっている企業と言えます。
これは、「安全」だけにとどまらない「安心感」「信頼感」の提供につながります。
参考:取引先・営業先によっては、「品質保証部門の責任者のサインが欲しい」と要望してくることがあります。こういった場合においても、品質保証の専任者がサインをしたものであると証明することができます。
品質保証部をより“活かす”コツ
こちらの記事で、あまり活躍できていない品質保証の例をご紹介しています。
せっかくコストをかけて新しい品質保証部を新設しても、機能しないようでは意味がないので、ぜひ参考にしてみてください。
さいごに
品質保証を作るメリットについてご紹介しました。
こちらの記事では、どんな人物・スキルが必要かについて書いていますので、よかったらぜひ見ていってください。
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